【人生の糧にしたい本】家入一真著「こんな僕でも社長になれた」
30代に差し掛かると人生に明確な差がつきはじめます。
あまり同窓会が活発な学校でもなかったので特に同窓会の話も聞いたことないですが。
1年に1回、私が主催して正月に中高の同級生で集まることが恒例になっていたり。
無邪気に高校時代に戻って陽気に話しているように見えて、ふと我に返る瞬間があります。
同じ教室に机を並べていたのはほんの10年ちょっと前。
気がついたら、目の前の友人は家族や子供がいたり。
会社を経営してたり、医者や弁護士だったり。
10年ちょっと前は同じスタートラインに立っていて。
お互いに自分の無限の可能性を信じていた。
別に今の自分を悲観しているわけではないです。
実は自分の父も会社を経営しておりました。
人一倍、劣等感強かった父が身を粉にして立ち上げて軌道にのせた会社。
でも、自分は性格的に幼稚でどこか性格的に歪な父親が嫌でして。
大学生の頃から縁は切れてます。
自分が父親が起業した頃と同じくらいの年頃になり。
ふと自分と父親を較べることがあります。
中小企業の一介の会社員な自分と動機がどうであれ不条理な現実と死力を尽くして戦い抜いて人生を切り拓いた父親。
どっちが偉いと思うでしょうか 笑
家入一真さんは数年前の選挙で初めて見ました。
当時、その謎のキャラクターからどんな人なのか興味が湧いて本を読んでみました。
他人の生き方を知りたい。
残業中に同僚達の上司への悪口を聞きながら過ごすような小さな世界で生きてはいけないのです。
この本は家入さんが高校生の頃から引きこもっていたことや今の奥さんと知り合ったころの話、起業して間もないころの話など様々なエピソードが赤裸々につづられている。
特に成功した人にありがちな上から目線で成功哲学を語るわけでもなく。
「こんなに弱かった人間も、だめならだめなりにしっかりやっていける」というメッセージが伝わってくる。
ご本人の言葉を借りると「人生逃げっぱなし」らしいです 笑
まぁ、ご本人はそんなふうに軽いタッチで自分のことを書いておりますが、普段は頼りないけど要所要所ではしっかりと自分の道を誤らずに正しい道を選ぶ能力が備わっているのだと思います。
ミスしていい場面とミスしてはいけない場面を本能的に嗅ぎ分ける力があるんでしょうか。
能力の高いワンマン社長のサクセスストーリーとは違って共感できる部分があっていいと思います。
サイバーエージェントの藤田晋さんとは対極にあるような方です。