【お金2.0】から日本の未来を考える
「お金2.0」という本を読んでみました。
最近、お金関係の本を読むことが多いです。
日常生活で特に「お金」「お金」しているわけではないのですが、世の中は想像以上に早く動いてて、今当たり前のことは当たり前じゃなくなる。
地方の中小企業に勤める会社員の僕ですが、手持ちの資金やインフラを総動員してうまく回せばよりよく生活できるのではないかと思います。
今はその模索中です。
この本は以前読んだ「日本再興戦略」に似ているところがあります。
21世紀に入り経済の在り方が大きく変わっています。
お金や経済の在り方が変わり、それに連動してどんどん働き方も変わってきています。
この本では21世紀に登場した「新しい経済」とその歩き方が紹介されています。
そして資本主義の欠点を補った考え方として、「価値主義」という考え方を提案しています。
冒頭、2018年に巷を賑わした仮想通貨について詳しく説明したかと思えば、そう遠くない将来の経済とその可能性をテクノロジーと結び付けてわかりやすく説明しています。
あまり日本では話題にならない中国の無人コンビニ、スマートフォン、シェアリングサイクルの話。
この本は2017年11月に発刊されていますが、今、世界経済はテクノロジーの進化とともにイノベーションの最中なのだと思います。
そしてこの本が発刊された2017年末よりも確実に進歩しているはずです。
日本では中国に対して外交や政治などの影響で玉虫色なイメージを持つことが多いですが、こんな側面を持っているとは恥ずかしながら知りませんでした。
現在、資産経済では莫大な金余りが生じています。
1割の消費経済と9割の資産経済らしいです。
資本主義の欠点を補うため、可視化された「資本」からお金などの資本に変換される前の「価値」を中心とした世界へ変わりつつあります。
この本では冒頭で仮想通貨についての詳細な説明がありましたが、今まで通貨というものは中央集権制の国家だけが発行できるものでした。
これからは「地域」や「個人」が通貨を発行できる時代になる。
AIやロボットの浸透によって人間が労働から解放される。
それによって貧富の差がなくなり、ベーシックインカムのような制度が導入されるのではないか。
今までの人生の使い方は「儲かること」に集約されてきましたが、これからは「情熱を傾けられること」へ価値観が変わっていくのではないか。
そんなことが語られていきます。
僕はまだ「お金」をツールだとは思えませんが、結局、お金に対する価値観の変遷なのだと思いました。
今まで自分が持っている「お金」に対する価値観が、時代の流れとともに変わっていって、また新しい価値観に生まれ変わって。
ずっと今までもこの繰り返しだったはずなのに、自分がその世代になったら戸惑いを隠せない。
ちゃんと準備しなければと考えさせられる本です。