未来のために今を生きる

登山、温泉、読書の記録、グルメなことなどを書いていくブログです。

姉妹サイトを立ち上げました!山暮らし.com

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最近、ブログの更新が疎かになってしまっておりました、、、

それには理由があります。

新しく姉妹サイトを立ち上げました。

yama-kurashi.com

今まで雑記ブログとして色々なことを書いてきました。

でも、心のどこかではいわゆる特化ブログもやってみたくて、、、

今回、山をテーマにしたブログを作りました。

ちなみにほとんどの記事は今のところこのブログの記事から移植しています。

落ち着いたらこちらも整理して更新していくつもりです。

 

以上、よろしくお願いいたします。

【登山グッズ】新しくサコッシュを購入しました。なにを入れているのか公開してみます。

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新しくサコッシュを購入しました。

登山をしているとちょくちょくサコッシュをしている人達を見かけます。

今までは「本当に要るの?」って思っていましたが、使ってみて便利なことがわかって登山に行くときには必ず持って行っています。

今回は今まで使っていたサコッシュ武甲山登山後の温泉で見たのを最後に紛失してしまい、ひょっとしたら自宅の部屋から見つかるのではないかと淡い期待を抱きつつも結局見つからないので新規で購入することにしました。

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サコッシュの便利さといえば、ひとえに小物を入れられることに限ります。

登山中、ザックのなかではなく手元に置いておきたいものをサコッシュに入れてる感じです。

 

まず、iPhoneの充電器です。

たまにブログに載せてますが、登山の地図をアプリで使っています。

 山と高原の地図です。

アプリの機能の一つである「ルート記録」などを使ってしまうと、便利な反面電池の消耗が激しいです。

もちろん、iPhoneは登山中に緊急時に助けを求めるためにも必要です。

どうしても余裕をもっていたいところ。

 

登山用の財布です。

日常生活では革の長財布を使っています。

長財布をザックに入れて歩くのもなんとなく落ち着かないですし、汗を吸ったりして汚れてしまったら嫌なのです。

登山用の小っちゃい財布をサコッシュにいれて持ち歩きます。

心のお守りです 笑

トイレが近くにない山の中でお腹が痛くなったらゾッとしませんか。

使ったこともないですが、「いざとなれば飲めばいい」という心のお守り。

 

その他、車のキーや行動食のチョコなんかを入れてたりします。

サコッシュが役に立つのは山の中だけはありません。

登山後の温泉に行くときに、サコッシュと着替えだけで身軽に温泉施設に入っていくことができます。

登山ザックは脱衣所のロッカーに入らないですし、置いておくとしても邪魔になってしまいます。

あったら便利のサコッシュです。

 

 

 

【脳を再起動させる】ジョンJ・レイティ著 脳を鍛えるには運動しかない!

5月の連休でこんな本を読みました。

とても興味深い内容でしたので、ここに書いてみます。

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今日はまだ先日の両神山登山で筋肉痛です。

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特に下半身、階段の昇り降りが本当に辛い 笑

そんな筋肉痛を感じつつも今日はジムで30分ランニング。

頭がすっきりしました。

でもこれは気のせいではないようです。

この「脳を鍛えるには運動しかない!」読んでみて、臨床研究や事例が詳しく解説されていて面白い本でした。

運動が脳に対して良いことを示した臨床研究

アメリカの高校では、「0時限体育」というものを行った。学期の最後に授業の理解力をテストしたところ、「0時限体育」の授業に出た生徒は17%もの伸びを見せた。

運動は記憶力、集中力、学習態度によい影響があることが報告されています。

運動の効果

・運動によって脳の血流が改善されて、脳に酸素が十分に行きわたる。
・運動でドーパミンというホルモンが放出される。

・運動は自己効力感を高めてくれる。

 

ADHDの改善

鬱病からの脱出

 

この場合の自己効力感とは「自分ならできるだろう」「自分ならなんとかなるだろう」と思える感覚をいいます。

運動によって自己効力感が高まるので、人生に対し前向きに向き合えるようになる効果があります。

 

定期的に運動をすることで人間は原始時代の狩猟をしていた頃の記憶を思い出します。

人間の身体は本当によく出来たもので運動によって、セルフコントロールの仕組みが復活します。

 

この本で自分が注目したのは、「ストレスから抜け出すこと」「不安やパニックから抜け出すことができる」ということです。

自分も以前、メンタル面で不調を感じたことがありました、、、

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運動は抗鬱剤抗不安剤と同じ効果があるようです。

アメリカでランニングマシンを使って一定期間決まった時間有酸素運動をした臨床研究結果も解説されており、なにもしなかったグループよりも改善を見せたそうです。

運動をすることで脳が脳内の回路を作り変えるのだとか、、、

 

そんな脳科学の本です。

現代は狩猟時代の人間たちがそうであったように食料を探し求めて10キロ歩かなくても、冷蔵庫まで10歩歩ければ食料が手に入る時代に生きています。

かつて食料を探し求めるためにやっていた活動の代わりを有酸素運動ですべきだと解説をしています。

 

ジムでのトレーニング、登山など気分がリセットされたような。

痛気持ちいいような感覚がわかりますね。

 

【未来を知るために読んでおきたい本】田中道昭著 GAFA×BATH

最近、資格試験の勉強をしています。

この記事で書いた本の影響ですかね。

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仕事で使っているカバンに参考書を入れて、細切れの時間に読んでます。

ただその結果、読みたい本は沢山あるのになかなか読む時間がありません。

 

今日は仕事は代休です。 

 家で参考書と本を交互に読みながら過ごしていました。

前々から本屋で気になって購入、読む時間がなくそのまま家に置いてありました。

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田中道昭著 GAFA×BATHです。

GAFAとはアメリカの巨大IT企業「グーグル」「アップル」「フェイスブック」「アマゾン」の4つの企業の頭文字をとった言葉です。

対して、BATHは中国の巨大IT企業中国「バイドゥ」「アリババ」「テンセント」「ファーウェイ」の4つの企業の頭文字をとった言葉になります。

 

GAFAは日本人にとって馴染み深く、聞くことも多いのではないでしょうか。

BATHはあまり日本では馴染みがないように思えます。

最近ではファーウェイでしょうか。

「中国のIT企業ファーウェイ社の製品が組み込まれた電子・通信機器が、米軍、政府、民間の電力、金融などのシステムを破壊したり、混乱を起こす恐れがある」

  米下院の情報特別委員会の報告がニュースで流れたのも覚えている方も多いはずです。

今でもアメリカが同盟国に対してファーウェイの締め出し圧力をかけていますね。

 

ただ、これらの米中の巨大IT企業の動向が、グローバル経済において世界に大きな影響を与えています。

それぞれの戦略や最新技術が各国の産業を牽引し、各社に〝不祥事〟が生じれば「○○ショック」として世界同時株安を招くことすらありえます。

これらの巨大IT企業の影響を受けない人も国家も存在しないといっていいほどです。

 

この本ではこれの企業を「孫子の兵法」を応用して「5ファクターメソッド」に分けて分析します。

孫子はその戦略論のなかで以下のように述べています。

「一に曰く道、二に曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法なり」

これが現代の企業経営に置き換えるかたちで戦略論に応用できます。

 

 この本を読んで、「世界の工場」と言われつつも、粗製乱造、模倣のデパートのように言われていた中国企業

BATHを先頭として中国企業が、今や独自でイノベーションを起こして新たな価値を創造しています。

各社の企業理念から世界戦略まで、今まさに異なったイデオロギーを持ったアメリカ勢と中国勢が覇権をめぐって凌ぎを削っているように見えます。

そして日本勢は、、、

日本人はイノベーションには不向きとよく言われます。

思えば、iPhone、hulu、netfliex、amazonSpotifyなど。

僕が普段使っているサービスもアメリカ企業のものばかりです。

日本勢にも頑張って欲しいなと思った一冊でした。

 

明日、会社休みます。

久々に本当に失意のどん底を味わいました。

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立ち直れないかもしれません 笑

あ、、、ありのままに起こったことを話すぜ 笑

ときは2月終わりに遡ります。

あのときは繁忙期の真っただ中。

某栄養ドリンクの「24時間働けますか」というCMのフレーズが脳裏にエンドレスリピートするくらい働いておりました。

仕事への没入感。
完全に身体機能が麻痺していました。

ランナーズハイっていうんですかね。

キツくなると脳から分泌される麻薬成分。

お陰様で致命的なまでに人間関係が不得手な社会不適合者なのに「古参の管理監督者以外では一番営業力があるやつ」というあやふやな呼び方をされるようになりました。

 

そんな仕事に没頭していた一番忙しい時期のお話です。

疲れて夜遅くに帰ってきて。

『自分はなんのためにこんなに必死に働いているんだろう、、、』
現実逃避で前々から行きたかった「屋久島」に行きたいとか思ってたんですよね。

なにげなくネットで検索。

GWの10連休にポチっと予約。

あっさりと夢が現実です。

普段、連休は混むので外出しない私です。

今年のGWは珍しく予定が早い段階から決まり、気心の知れた友人に「今年のGWは屋久島行くんだー」などと話したりしておりまして。

賛否両論ある10連休ですが、現実から抜け出して旅行出かけてしまう時点で上級国民(笑)になった気分でした。


今日、仕事から帰宅するとポストに旅行会社からの封筒が投函されておりました。
虫の知らせってやつで珍しくその場で封筒を開封

封筒からはやはり夢の旅行チケットが、、、

( ゚д゚) ・・・
 
(つд⊂)ゴシゴシ
 
(;゚д゚) ・・・
 
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚) …!?

 

「現実」が神経を伝って脳を直撃する前に、目の前にあった台所の紙パックの料理酒をそのまま一息に呑みました 笑

申し込んだ日付がGWから一週間ズレてます、、、

そんな記憶に残る令和元年です(笑)

申し込みの手続きを行った際に繁忙期で疲れてたんですかね、、、

今まで旅行の日程と休日出勤が被らないように頑張り続けた調整が、すべてこの最高のネタを作り上げるための序曲に過ぎなかったとは思わなかったです (笑)

久々にやらかしてしまいました。

あとはお察しください、、、

【AGA対策】フィナステリドを再開してから3週間弱 感じたことを報告します。

AGA治療薬フィナステリドを再開してから3週間弱です。

その効果を報告します。

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前回の続編です。

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日々、薄毛と戦うアラサーサラリーマンです 笑

今のところ、副作用とみられる症状はありません。

主な副作用として性欲減退などが報告されていますが、全然そんなこともありません。

やはりブラシーボ効果でしょうか。

男性は繊細な生き物なのです 笑

しかし、徐々に「初期脱毛」かもと思うことが多くなりました。

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初期脱毛とは、AGA治療を始めたいなと思う方々を踏みとどまらせる最初の関門です。

髪の毛には寿命があります。

髪の毛には「成長期、退行期、休止期」があります。

このうち成長期が一番長く通常2~6年間続きます。

しかしAGAが発症してしまうと成長期が短くなるため、髪の毛が十分に成長しないまま抜けてしまいます。

これが薄毛の原因です。

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フィナステリドを飲むことでこのAGAに罹ったヘアサイクルが一旦リセットされます。

AGAに罹ってしまい、ヘアサイクルが乱れてしまっている髪の毛が生え変わりのために抜けてしまうのです。

 

せっかく髪が生えてきて欲しくて薬まで飲んでいるのに、飲み始めたら逆に抜けてしまう。

これはショックで不安になります、、、

しかも人によって個人差があるようです。

でも、不安になってやめてしまったら元も子もありません。

髪が生えている自分を信じて飲み続けましょう。

 

さて、気になり始めた自分の「初期脱毛」。

そこまで髪が抜けているわけでもありません。

抜けた髪を数えているわけではないのであくまで体感的なものですが、職場でデスクワークをしている際に机の上に落ちている髪の毛に気づくことが多くなりました。

この初期脱毛は一般的には1カ月程度で収まってくるそうです。

 

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ちなみにフィナステリドと一緒に服用されることが多いミノキシジルですが、自分は服用はしていません。

よくフィナステリドは抜け毛を止める「ブレーキ」、ミノキシジルは発毛をさせる「アクセル」と言われることが多いです。

会社の健康診断で心電図に要精密検査と言われることが多いので、血管拡張作用のあるミノキシジルはやはり怖いのです、、、

以前、市販の頭皮につけるタイプのミノキシジルをつけていたこともありましたが、副作用のような症状を感じてしまいました。

それを考えるとより強い作用があるとされるミノキシジルタブレットは飲みにくいですね。

 

また、効果を報告します。

【残業神話を解体せよ!】残業学を読んで率直に思ったことを書いてみる。

本屋を歩いているとこんな本が目につきました。

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自分の働いている業界は国の「働き方改革」を旗振り役にビジネスチャンス見出そうとしています。

取引先等でどのような「働き方改革」をしているか話題にしてみることがありますが、どこも「働き方改革」とは名ばかりの数字上残業時間を減らすための改革に終始している感があります。

それもそのはずです。

残業がすぐになくなるはずがない。

戦後の日本社会が壮大な無駄な残業でもしてない限りは、、、

この本の内容はこんな感じです。

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半信半疑で読み始めたけれども、今までここまで愚直に「残業」について踏み込んだ本はあっただろうか。

本を読み進めるにあたって、つい先日まで繁忙期だった自分と重ね合わせてしまい読んでて色んな意味で腑に落ちてしまいます。

「残業」という成長期の成功モデルケースとなった労働慣行です。

日本中でモノが不足しており、作れば作るだけ売れた時代。

企業は労働者を「残業」させてでも多くモノを作らせたほうが利益を最大化できたのです。

そして日本社会は「残業」というメリットを最大限に活用します。

日本企業は景気が悪くなったとき、人を切るのではなく労働時間を減らして対応していたのです。つまり、「景気が良い時は残業し、悪い時は残業を減らす。」といった形で人員の代わりに残業時間を調整のバッファ(のりしろ)として活用することで、外部状況の変化に対応してきました。

このように日本は残業のメリットをうまく活かした雇用システムにより、先進国の中で極めて低い失業率を維持しつつ、高い定着率と長期にわたる組織貢献の動機づけを従業員から引き出すことによって、諸外国から「ジャパン アズ ナンバーワン」として賞賛された経済成長を遂げることができたのです。

 要するに日本企業は容易に社員を辞めさせられないので、景気の変動を残業時間を調整弁として人を辞めさせることなく乗り切ってきたわけです。

現在、少子高齢化が進み、長時間労働ができる男性社員を前提とした働き方は成り立たなくなってきています。

日本社会を支えるためには、定年後の会社員や女性も働かなくてはなりません。

高齢の方や子供がいる女性が働く環境を作るためには長時間労働という労働環境は改めなくてはなりません。

 

繁忙期で職場がブラックになっていく中、「仕事を振られないようにフェイク残業をする」「残業している姿がかっこいい残業インフルエンサー」などなど。

残業に多幸感を感じてしまうその心理状況の分析。

どのように「残業ありき」の考えを改めていくか。

 

ブラック職場からの生還者だからこそ、なるほどと思いました。

ちなみに自分の職場の課題としては、いつも早く帰る人を「なんだアイツはいつも早く帰って」と批判する人達がいます。

でも、本人達はそれが自分達の首を絞めていることをわかっていない。

そんなことを言ってたら、誰も帰れなくなります。

そんな上司に読んで貰いたい本です。

この本でも触れられていますが、残業は「感染」するのです。

 

【今までのどんな自己啓発本よりも役に立ったと思える本】古市幸雄著「1日30分」を続けなさい 人生勝利の勉強法55

最近ではあまり見かけなくなっておりますが、本屋の店頭に行くと「〇〇力」というタイトルの本が多く置いてありました。

手に取ってみると、内容は意外と抽象的だったりして。

結局、「〇〇力」ってなんだろうと思ってしまいます。

自己啓発本を読んでも人生の答えは容易には見つかりません。

「年収〇千万円を稼ぐ方法」みたいなタイトルを読んでも、実際にその年収を超えられた方はいらっしゃるんでしょうか。

今回は家の本棚にあった本のご紹介です。

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古市幸雄著「1日30分」を続けなさい 人生勝利の勉強法55』

プロローグからこんなことが書かれています。

あなたの職場に使えない上司っていませんか。

朝、定時に出社してほとんど生産的なことはせず、会社に一円の利益をもたらすどころか、逆にマイナス4万円 くらいの損失を出している。

失礼な言い方かもしれませんが、あなたも彼らのようになりたいですか。 

一流大学に行けなかったからといって卑屈になることはありません。

大学に行った・行かないというのは人生のプロセスの一つに過ぎません。

子供の頃にやったゲームと同じで最後に笑ってあがることを目標にゲームをするのです。そのためには毎日少しずつでもいいので勉強を続けることが大切です。

もし、あなたが35歳だとしたら、人生80年としても人生の半分にも到達していません。「大学に行けなかったから」「家庭が金銭的に恵まれなかったから」というような口実を見つけて、人生をあきらめていませんか?

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これを見て、人知れずに胸に手を当ててしまう人達も多いはずです。

僕の職場にも50代の部長レベルの方でいらっしゃいます。

PCを「ローマ字打ち」ができずに「ひらがな打ち」をしていたり。

Excelがまったく使いこなせずに若手にやってもらっていてその時間を奪っている。

今の営業のやり方が理解できず、自らが現役の営業マンだった頃に成功していた「昭和の営業手法」に固執して部下を犠牲にしている。

結果、部下達から誰にも信用されずに尊重もされていない姿。

そんなには誰にもなりたくないですよね。

 

この本ですすめるのは勉強という自己投資です。

私たちは数年前の過去の蓄積で、現在の収入を得ているということです。

大学での成績・研究成果という過去の蓄積で就職先を得て、仕事での実績という過去の蓄積で新しいポジションを得たり、年収アップをしています。

すなわち、今、自己投資をしなければ5年先、10年先のあなたがある程度の収入を確保できるという保証はないということです。

現在、新しい知識を蓄積することが5年先、10年先に初めて自己投資のリターンとして現れるからです。 

 通勤の電車ではスポーツ新聞を読み、会社が終わったら同僚と居酒屋。

家に帰ったらテレビという生活では「使えない上司」になってしまいます。

 

この本では特に「これをやれば改善する」といったような即効性のあることは書かれていません。

忙しい社会人がいかに勉強の時間を確保し、限られた時間の中で質の高い勉強をするためのアドバイスといいますか。

人生をよりよく過ごすための正攻法が書かれた本だと思います。

 

【社会にとって「普通」とはなにか?】村田沙耶香著 コンビニ人間を読んで

休日に本屋で見つけたコンビニ人間という本を読みました。

以前、芥川賞を受賞したりで話題になった本です。

今更ながらに初めて読み、翌日には読了。

賛否両論ありますが、なんとなく感じるところのあった小説でした。

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主人公は36歳未婚女性、異性との交際経験なし。

大学時代から同じコンビニで18年間アルバイトをしています。

正社員として働いたことはありません。

幼少期から「自分は他の人達とは違うようだ」という違和感を感じながら生きてきました。

家族や周りの人達から自分が「変わっている」と思われていることを理解してから、皆が言う「普通」になるために振舞います。

一緒に働いているバイトの同僚の真似をしてコンビニで働きながら「普通」なように振る舞い続ける。

そんな彼女は自分の、細胞が、血が、肉が、身体が、全てコンビニのために存在していると思うようになります。

常に周囲と違和感を感じている自分が、コンビニ店員として振舞うことで初めて「世界の部品」となることができるのだと実感します。

 

題材が身近なコンビニというだけあって、イメージしやすいです。

 「大学生、バンドをやっている男の子、フリーター、主婦、夜学の高校生、いろいろな人が、同じ制服を着て、均一な『店員』という生き物に作り直されていくのが面白かった」  

 「今の『私』を形成しているのはほとんど私のそばにいる人たちだ。過去の他の人たちから吸収したもので構成されている。」

「私の喋り方も、誰かに伝染しているのかもしれない。こうして伝染し合いながら、私たちは人間であることを保ち続けているのだと思う。」

 読み進めると、なるほどと思ってしまう事柄が多いです。

同じくちょっと変わった白鳥という男と一緒に住み始めて、最後はコンビニバイトも辞めて新しい人生を歩み始めるのかなと思ったら、再びコンビニ店員へ戻っていきます。

 

この本で描かれているのは「普通」とはなにかということです。

学校を卒業して、就職して、恋愛して、結婚して、子供を産んで、、、

その普通を周りの人達は求めてきます。

そこから外れた人は「普通」として扱ってもらえません。

「普通」に属する人々は、自分とは違う存在を排除します。

この本を読んで、自分の周囲のこと、職場のことを考えてしまいました。

気がついたら、職場の「普通」に染まっている自分がいます。

主人公の幼少時代の記述から、今よく言われる発達障害なのかなと感じました。

でも、発達障害の定義ってなんなんでしょうね。

「普通」や「標準」ってあるんでしょうか?

昔は「個性」だったんじゃないの?

自分の友人にも発達障害と医者から診断された人がいます。

周囲の人と馴染めずに職場を転々としながら、自分でも周囲との違和感に気づいたらしく、今は障害者手帳を貰って企業の障害者雇用枠で働いています。

読みながら彼のことをなんとなく思い出しました。

発達障害という言葉自体が自分とは異質なマイノリティに対する排除の考えのようなきがしてしまいます。

 

【Netfliex】久々に泣いてしまった映画 インポッシブル

久々に映画を観て泣いてしまいました。

Netfliexで放送されている『インポッシブル』という映画です。

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2004年のスマトラ島沖地震に巻き込まれた家族をテーマにした実話です。

わりとベタな展開の映画だなと感じていたので、まさか自分がボロボロ泣くとは思わなかった、、、

なにげにアカデミー賞ゴールデングローブ賞を受賞しています。

 

これはタイにクリスマスにバカンスに訪れた家族がスマトラ沖地震津波に巻き込まれてしまいます。

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映画の序盤、幸せそうな家族の姿が描かれています。

どこの家族も抱えてそうな問題も垣間見えますが、和やかに物語が進んでいきます。

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家族でプールサイドで遊んでいるときにスマトラ沖地震津波に突然襲われます。

沢山の家族が遊んでいたビーチ、綺麗な風景は突如として地獄のようになります。

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津波に巻き込まれ、傷だらけの母親。

映画の画面からダイレクトに伝わってくる痛覚の生々しさ。

この映画を観てまっさきに思い浮かぶのは「東日本大震災」だと思います。

映画を観ながら、東北の街に流れ込んでくる津波の映像を思い出しました。

津波の被害者ではない自分でも正直直視するのがとても苦しかったです。

 

そして怪我人が大量に運び込まれ、機能不全寸前になる病院。

これもまた傷ついて衰弱してゆく人々の描写がリアルです。

 

自分も関東大震災が起きたら、真っ先に津波が来るであろうところが生まれ故郷であり、そこに家族が住んでいます。

思わず津波に巻き込まれた際の生々しい傷や行方不明になった家族を避難所で探す姿に家族を思い出さずにはいられませんでした。

単純に「感動した」とは言えないお話です。

 

この映画では、被災者同士が避難所で助け合う姿などが描かれています。

でも、実際の被災地は違ったそうです。

天変地異の災害時における混乱、略奪、人身売買などが描かれていません。

震災後、まだ息のある被災者のアクセサリーが略奪され、強姦が多発し、親と逸れた子供達がマフィアによって誘拐されたそうです。

インポッシブルでは、災害時の大混乱や本当の被災者の姿が描かれていない。

津波のシーンを描き切ったところはすごいと思いましたが、そこは映画です。

 

最後は家族全員が生き残り、再会を果たしてエンディングを迎えます。

逆に最後のそのシーンでは特に感動はありません。

傷だらけの姿や家族を探している姿には涙がでました。

複雑な気持ちを迎えたまま、エンディングを迎えました。

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