【実体験】意外と知らない自律神経失調症、その緩和方法について。
去年の夏、かつて感じたことがない身体の異変を感じて病院に行ったところ自律神経失調症と言われました。
今は症状は落ち着いていますが、そのときの体験談を書いてみます。
思えば、それまでもちょっとした体調不良は感じていたものの、すぐに治っていたので「気のせいかな」と思っていたんですよね。
初めて病院に行ったときもこのブログに書いてますね。
このときはなんでもないように書いてますが、刻々と症状は進んでいきます。
総合病院での夜間外来では脈拍・心電図ともに異常はなく特に病名や薬が渡されることなく帰宅します。
実はこれ、いたって「普通」のことです。
内科や外科などで診断される範疇ではなく、精神科や心療内科の診断領域です。
ちなみに自律神経失調症という病名はありません。
そういう症状がありつつも病気としては西洋医学では認識されていないらしいです。
自律神経失調症とは以下のような流れで起きます。
ストレスの蓄積→自律神経失調症(交感神経・副交感神経のバランスが悪くなる)→うつ(自律神経力の低下、脳疲労、)
交感神経と副交感神経とはいわばアクセルとブレーキです。
人間の身体はよくできたものでそのときに置かれた状況に応じて交感と副交感神経が交代して働きます。
例えば、心臓の心拍数は交感神経が活発になると増えますが、胃腸を活発に働かせるのは副交感神経です。
このように交感神経と副交感神経経は、協調しながら身体の多くの器官をきめ細やかに調節しています。
自律神経失調症とはいわばこのアクセルとブレーキが自分では調整できなくなった状態です。
肉体的な疲労は1日睡眠をとれば治りますが、精神的な疲労は寝てもすぐにはなかなかとれません。
いくら「ストレスが原因だ」と言われても、働かなければ食べていけないし。
どこに行っても生きている限りストレスはあります。
この自律神経失調症、以前の自分のように病院の検査でも異常が診られないので、他人からは病気に見られずに本人だけが苦しんでいる。
誰にもわかってもらえない辛さがあります。
自分の場合、以下のような症状がでました。
顔の火照り
異常な発汗
動悸
不安
浮遊感を伴うような眩暈
手足の痺れ
かなり派手な症状です。
パッと見ただけでは外見上異常はないのでわかりません。
でも、これは脳が許容以上のストレスを受けたときの身体の不協和音です。
ちなみに自分の場合は心療内科に行ってジェイゾロフトという薬を貰いました。
これは選択的セロトニン再取り込み阻害薬 と呼ばれる抗うつ薬の一つである。
日本人は遺伝的に脳内にセロトニンが少ないことが確認されています。
人間は脳内で「セロトニントランスポーター」というものがセロトニンの量を調節しています。
セロトニン再取り込み阻害薬とは、セロトニントランスポーターに作用して脳内でセロトニンが吸収されてしまうことを防ぐことで脳内のセロトニンを増やします。
まぁ、なんと言いますか、実際ストレスはあっても、脳にセロトニンを与えることによってストレスがないように錯覚させるような薬ですかね。
こう書くと怖いもののように感じますが、自分は翌日からこれで立ち直りました。
一般的には25mg⇒50mg⇒100mgと徐々に増やしていくようです。
一日の最大服用量は100mgです。
自分の場合は、25mgのままです。
医者には増量をすすめられましたが、抵抗があったので辞退しました。
日によって体調に変化もありましたが、今では落ち着いています。
このジェイゾロフト、一日一回の服用でいいのですが、飲み初めは身体が慣れてくるまで吐き気がします。
薬で緩和するのも一つの方法ですが、できれば薬なんて飲みたくないですよね。
普段から心身のケアを心がけましょう。
自分の場合、一番楽で落ち着いたのは「ガムを噛むこと」です。
よく大リーグの選手が試合中にガムを噛んでますよね。
実はあれ、ガムを噛むことで脳に対してリズム運動作用があり、唾液も分泌されるので自律神経が落ち着くらしいです。
ガムだけで大分救われました。
不安になったらガムです。
さきほどリズム運動と書きましたが、筋トレや単調なリズムで身体を動かす運動なんかも良いらしいです。
自分の場合、今のところフルパワーで働いても問題なくこなせています。
一時期の自分のようにストレスは溜め込まずに受け流していきたいですね。