会社員として考えておきたい組織との向き合い方
最近、職場の36協定締結の社員代表になってしまったこともあり。
自分に労働法についての知識が欠落していることに痛感しました。
毎日、労働しているくせに自分を取り巻いている法律を知らない。
これって実は危険なことなんじゃないのか。
繁忙期の休日に組織についての本を読んでみました。
ただでさえ忙しいこの時期にこういった本を読むのは諸刃の剣かもしれません。
なんといっても今は組織にどっぷり浸かっています。
どっぷり漬からなければ現状の仕事ができない。
ある意味で読んでいて憂鬱になります。
この本で語られる日本社会に既に住んでおり、これからも住み続けなければならない。
なにも考えずに生きたほうが楽なことは確かなのです。
その代わりなにも変わりませんが。
常に既成概念を考え直さなければなりません。
なぜなら、組織は決して個人を幸福にしてくれないからです。
それは経験的にわかってはいても、組織に属さなければ今のところ食べていけないところにジレンマがあります。
今まで日本人は組織に対しての帰属意識が強いと考えられていました。
しかしそれは勘違いととらえられています。
日本企業と海外を比較し、日本組織の弊害を分析します。
集団の中で自分を殺す受動的なチームワークは農工社会に有益で、とりわけ均質的な労働力が求められる高度成長社会では歯車がうまく回っていました。
しかし現代社会では個々の自律性の尊重から再度どう組織を統合するかという迂回的発想に切り替えるべきと説きます。
優秀な人材が管理職になるという常識も、この常識が人を束縛し自由な発想を奪うことになります。
日本型の組織からイノベーションが生まれない原因はここにあります。
日本の組織というのは、そこに所属する個々人の幸福のためではなく、組織それ自体の維持と、そこに寄生している人達のためにあります。
これを著者は「柔らかな全体主義」と評しています。
巧妙な手段で全体主義であることを隠しながら、個人を巻き込み、組織の存続を図っています。
自分が仕事は好きだが、会社が嫌いな理由がよくわかりました 笑
今、所属している組織のメンバーは志願したわけではなく偶然一緒になっただけの運命的に所属している基礎集団であり、自律の欲求を満たせない規律の強さがあります。
おそらくこれが原因です 笑