【未来を知るために読んでおきたい本】田中道昭著 GAFA×BATH
最近、資格試験の勉強をしています。
この記事で書いた本の影響ですかね。
仕事で使っているカバンに参考書を入れて、細切れの時間に読んでます。
ただその結果、読みたい本は沢山あるのになかなか読む時間がありません。
今日は仕事は代休です。
家で参考書と本を交互に読みながら過ごしていました。
前々から本屋で気になって購入、読む時間がなくそのまま家に置いてありました。
田中道昭著 GAFA×BATHです。
GAFAとはアメリカの巨大IT企業「グーグル」「アップル」「フェイスブック」「アマゾン」の4つの企業の頭文字をとった言葉です。
対して、BATHは中国の巨大IT企業中国「バイドゥ」「アリババ」「テンセント」「ファーウェイ」の4つの企業の頭文字をとった言葉になります。
GAFAは日本人にとって馴染み深く、聞くことも多いのではないでしょうか。
BATHはあまり日本では馴染みがないように思えます。
最近ではファーウェイでしょうか。
「中国のIT企業ファーウェイ社の製品が組み込まれた電子・通信機器が、米軍、政府、民間の電力、金融などのシステムを破壊したり、混乱を起こす恐れがある」
米下院の情報特別委員会の報告がニュースで流れたのも覚えている方も多いはずです。
今でもアメリカが同盟国に対してファーウェイの締め出し圧力をかけていますね。
ただ、これらの米中の巨大IT企業の動向が、グローバル経済において世界に大きな影響を与えています。
それぞれの戦略や最新技術が各国の産業を牽引し、各社に〝不祥事〟が生じれば「○○ショック」として世界同時株安を招くことすらありえます。
これらの巨大IT企業の影響を受けない人も国家も存在しないといっていいほどです。
この本ではこれの企業を「孫子の兵法」を応用して「5ファクターメソッド」に分けて分析します。
孫子はその戦略論のなかで以下のように述べています。
「一に曰く道、二に曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法なり」
これが現代の企業経営に置き換えるかたちで戦略論に応用できます。
この本を読んで、「世界の工場」と言われつつも、粗製乱造、模倣のデパートのように言われていた中国企業。
BATHを先頭として中国企業が、今や独自でイノベーションを起こして新たな価値を創造しています。
各社の企業理念から世界戦略まで、今まさに異なったイデオロギーを持ったアメリカ勢と中国勢が覇権をめぐって凌ぎを削っているように見えます。
そして日本勢は、、、
日本人はイノベーションには不向きとよく言われます。
思えば、iPhone、hulu、netfliex、amazon、Spotifyなど。
僕が普段使っているサービスもアメリカ企業のものばかりです。
日本勢にも頑張って欲しいなと思った一冊でした。