【読書】嫌われる勇気を読んでみて ~自分らしく生きるということ~
子供の頃、学校が嫌で仕方がなかった。
大人になれば、勉強しなくて済むのに、自由になれるのにと子供心に思っていた。
大人になってみたら実際は違っていた。
しがらみだらけの世の中である。
自宅の玄関から一歩出たら「自分らしさ」なんて失われてしまう。
「生きる残るため」にはそんなことは考えていられないのである。
夜遅くの帰宅中の通勤電車。
窓に映る自分の顔は疲れ切っていて。
大学生の頃、通学途中に「あぁなりたくないなぁ」と思っていたサラリーマンのおじさんの疲れた顔になっていた。
守るべきものは、なんなのでしょうか。
守るべきものは、実は自分の足枷だったりするのではないのでしょうか。
自分を縛ってしまっているのは自分であるかもしれない。
そんなことを思いながら本を読んでみた。
まず、なによりもこの帯が強烈過ぎます。
「自由とは他者から嫌われることである」
ちなみに出版社の戦略ってやつで「過激な帯の文」で読者をおびき寄せて、実際の中身はそんなのでもないという本も増えてると思います。
また、この手の自己啓発本はハードカバーで1500円くらいしますが読んでみると文字が大きかったりして情報量は少なかったりします(笑)
普通に2~3時間で読み切れるものが多いです。
社会人のストレスの8割は対人関係です。
日常生活でいかに対人関係を維持するために腐心をしているか。
「人に好かれたい」という誰もが持っているであろう承認欲求が結果的に自分を苦しめます。
この欲求を重んじた生き方は、結果的に自己否定につながり、他者に評価されないという悪循環を生みだします。
そんなことをわかりやすく定義してくれたのが「アドラー心理学」です。
アドラーは書き残すことにあまり執着をしなかったらしく。
その多くが「聞き書き」であり、講演録をまとめたものが多いらしいです。
よって様々な解釈があります。
アドラーは「周りに起こる物事の見方」を変えるだけで、全ては良い方向に変わると言います。
つまり、今の自分を変えたいなら、物事の見方を変えることです。
この本では青年と若者の対話として物語が進められます。
人は、他人から嫌われないように、他人の期待に応えようとするから不自由になる。
しかし人は他人の期待を満たすために生きているのではないのです。
人から嫌われる勇気を持つことにより、自由に生きられる。
ただ、この嫌われる勇気という本ですが、読み進めるにあたってなんとも言えない違和感があります。
すべての考え方に共通することですが、鵜呑みにはできません。
時間に余裕のある休日にもう一度考えてみたいと思います。