【読書】「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である
まだ学生の頃、新卒で就職活動をしていた時期のお話です。
当時、「根は真面目(笑)」「体力はあります(笑)」くらいしか取り柄がなかった私です。
ネットでの受け売りや他の学生の真似ばかりして、レベルの低いエントリーシートばかり提出しておりました。
そんな私が某大手企業の面接を受けた際に当時20代後半くらいの綺麗な女性の面接官に『貴方の今まで一生懸命やってきたことを思いつく限り言ってください』と質問されました。
自分はその場で部活や趣味の話など一生懸命やってきたことを並べていきました。
身体を動かすことが好きだったので、自分でもアクティブな学生だったと思います。
聞き終えた女性の面接官が一言。
『貴方が今まで一生懸命やってきたことは、全部、一人でできることばかりですね』
一瞬で自分の本質が見抜かれた気がしました(笑)
エントリーシートにどんな薄っぺらい美辞麗句を並べようとも、今までやってきたことで人間の特性はわかってしまうのです。
今でも一人は大好きです。
それこそ、一人でテント背負って山に登ってしまうくらいに。
この本で述べられていることはずばり、人間関係からの離脱です(笑)
私達は日常生活で膨大なエネルギーを人間関係に費やしています。
上司を怒らせないように。
恋人の機嫌を損ねさせないように。
友達の輪からはずれないように。
でも、それは人生の目的ではないのです。
人間関係がすべてではない。
それを維持するために、人間は心の調子までも崩してしまいます。
著者はそんな呪縛から解き放たれて、あえてソロタイムを持つことを奨めています。
人間は群れのなかで生きています。
群れとは会社、部活、趣味の集まり、友人グループなどです。
日本人は特に、会社での出世、幸せな家庭を築く、社会のなかで大きな役割を果たすなどの「群れの中での自己実現」を重視しがちです。
しかし、群れの中での居場所を確保するために自分の心身を疲弊させるのは本末転倒ではないかと思うのです。
人間とは本来、どう生きたって構わないのです。
人は日々、群れのなかでエネルギーを消耗していっています。
普段、自分が過ごしている「場」や「空気」から離れないとエネルギーを充填することはできません。
恋人から振られたり、友人や上司に嫌なことを言われて、それを他人に埋めてもらおうという試みは必ずと言っていいくらい失敗します。
この本では群れから一歩離れて、自分の身体に向き合うこと。
自分の心身の状態をチェックする方法や瞑想などが奨められています。
群れに対する依存心を持っているうちはその行動は常に群れからの評価や賞賛を意識したものになります、
ソロタイムを楽しむことで初めて人は群れからの評価を気にすることなく他人に貢献できるようになります。
少し前、ニュースで大学生の便所飯。
学食などで一人でご飯を食べていることが恥ずかしくて、トイレの個室で御飯を食べることがテレビで報道されて、思わず「マジかよ、、、」と思ってしまいましたが。
独りの時間こそ、自分が活きるといますか。
自分の場合は、会社の飲み会などで大きく疲弊してしまいます。
翌日の午前中は心の芯から疲れてしまって、ベッドから起き上がることができません。
一日中、疲れた気持ちで休日を過ごすことが多いです。
そんなとき、一人で筋トレをしたり、登山をしたり、温泉に行ったり。
心からリラックスして救われた気分になります。