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【社会人こそ勉強が必要】FACT FULNESS~10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣~

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いつもの通勤電車。

ふと顔をあげると、この本の広告が電車のドアの脇に出ていました。

なにげにスマートフォンで調べてみるとアマゾン「国際政治情勢」ベストセラー1位。

俄然、興味が湧きました。

社会人は時間がありません。

下手をすると学生時代に叩き込まれた知識をアップデートすることなしに日々を過ごしてしまっています。

世界は想定以上の速さで動いています。

中学生の頃、地理の先生が「中国も経済成長が著しいが日本との差は野球に例えれば自分とイチローみたいな差がある」と授業でお話していました。

当時、誰も予想だにしなかった現実があちこちで起こっています。

 

この本では冒頭で世界についていくつかの質問がされます。

 質問 世界の1歳児で、なんらかの予防接種を受けている子供はどのくらいいる?
・A 20%
・B 50%
・C 80%

質問 いくらかでも電気が使える人は、世界にどのくらいいる?
・A 20%
・B 50%
・C 80%

どの質問も、大半の人は正解率が3分の1以下です。

これはランダムに答えるチンパンジーよりも正解率が低いです。

しかも、専門家、学歴が高い人、社会的な地位がある人ほど正解率が低いとのデータがあります。

これは10の本能が引き起こす思い込みにとらわれてしまっているからです。

よくテレビのドキュメンタリー番組やユニセフのCMでワクチンが摂取できない子供、小学校に通えない子供達の様子が写されています。

あれによって観る人達のなかに刷り込みが起きているといえるでしょう。

実際には現状では低所得国でもワクチンは摂取でき、女の子でも学校で初等教育は受けれます。

平均寿命は62歳で多くの人は食べ物に困らないし、多くの人はある程度安全な水道水を飲める世界になっています。

この「世界がどんどん悪い方向に向かっている」という思い込みから抜け出せない理由は、「ネガティブ本能」にあります。

それは物事のポジティブな面よりネガティブな面に気付きやすいという本能です。

 

マスコミは悲劇的な事柄を流します。

なぜなら、何事もなかったことをニュースで放送しても視聴率がとれないからです。

今でもマスコミによって貧困や食料供給、飲み水の確保などが引き続き語られています。

しかしその成果によって世界がだんだん良い方向へ向かっている事実は報道されません。

例えばどの地域に水道のインフラが整えられましたとかそういうニュースは流れません。

データに基づき、真実を知ることで世の中の見方が変わることを教えてくれる本です。