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Netfliex 世界から見た日本「汝の敵日本を知れ」が意外にも図星で面白すぎた。

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休日になんとなくNetfliexで「汝の敵日本を知れ」という番組を発見。

いわずもがな、戦争中にアメリカが制作した対日プロパガンダ映画である。

他のことをやりながら興味本位でこの番組を見ていたわけですが、見始めてしばらくしてこのモノクロ映像の番組に目が釘付けになりました。

この映画は戦時中にアメリカ兵達に「敵国・日本」と戦うべき理由を教える目的で作られた完全な国策映画です。

それなのにも関わらずこの映画が70年前に制作されたものでありながら、よく研究されていて図星です。

日本では戦時中は「鬼畜米英」「敵性言語の排除」など、西洋が徹底的に排除されましたが、アメリカはよく研究してたんですね。

戦時中と現代では日本人も価値観が違いますが、それでもこのプロパガンダで分析されている事柄と相通じるものがあります。

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ある意味、今のブラック企業に通じるものがありますね。

映画の性質上、よく出てくる反日的な言葉もたまに気になりますが、全体的に日本のことが非常によく研究されています。

天皇を頂点とした大日本帝国が、どれだけ狂信的な集団であり、世界征服の野望を持っている悪玉なのかをひたすら印象付けようとしてきます。

当時の日本の生活から、神話、侍の成立、鎖国明治維新、戦前、数十分間で解りやすくまとめています。

日本人がモンゴル、満州アイヌ、マレーシアの混血であること。

神武天皇のことなど。

日本人でも教えられてないから知られていない日本の歴史や知らなかったことも多く多く語られています。

そのなかで国民性に関して、現代の日本人にも通じる部分が多々あり、「彼ら(日本人)は働き、苦労する事を美徳とし何時間でも少ない給料で働き続ける」というような思わずハッとする指摘もありました。

たまにヤクザの討ち入りの説明を武士の合戦シーンで済ませてしまうなど思わず苦笑してしまうところもありますが、それは戦時中にアメリカ人が制作したものなのでご愛敬です 笑

他にも当時の日本の街並みや祭りの風景、当時の日本人達が収録されていて興味深い。

日本の歴史を丁寧だけれどもサクっと解説して中国大陸や東南アジアに進出した思想的拠り所とした「八紘一宇」について解説しているあたりも外部から日本をどう見ていたのか分析としては面白いです。

ちなみにこの映画は非常によくできていると思いますが、日本の敗戦によって日の目を見ることはなくずっとお蔵入りになっていたそうです。

 

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