【今までのどんな自己啓発本よりも役に立ったと思える本】古市幸雄著「1日30分」を続けなさい 人生勝利の勉強法55
最近ではあまり見かけなくなっておりますが、本屋の店頭に行くと「〇〇力」というタイトルの本が多く置いてありました。
手に取ってみると、内容は意外と抽象的だったりして。
結局、「〇〇力」ってなんだろうと思ってしまいます。
自己啓発本を読んでも人生の答えは容易には見つかりません。
「年収〇千万円を稼ぐ方法」みたいなタイトルを読んでも、実際にその年収を超えられた方はいらっしゃるんでしょうか。
今回は家の本棚にあった本のご紹介です。
『古市幸雄著「1日30分」を続けなさい 人生勝利の勉強法55』
プロローグからこんなことが書かれています。
あなたの職場に使えない上司っていませんか。
朝、定時に出社してほとんど生産的なことはせず、会社に一円の利益をもたらすどころか、逆にマイナス4万円 くらいの損失を出している。
失礼な言い方かもしれませんが、あなたも彼らのようになりたいですか。
一流大学に行けなかったからといって卑屈になることはありません。
大学に行った・行かないというのは人生のプロセスの一つに過ぎません。
子供の頃にやったゲームと同じで最後に笑ってあがることを目標にゲームをするのです。そのためには毎日少しずつでもいいので勉強を続けることが大切です。
もし、あなたが35歳だとしたら、人生80年としても人生の半分にも到達していません。「大学に行けなかったから」「家庭が金銭的に恵まれなかったから」というような口実を見つけて、人生をあきらめていませんか?
これを見て、人知れずに胸に手を当ててしまう人達も多いはずです。
僕の職場にも50代の部長レベルの方でいらっしゃいます。
PCを「ローマ字打ち」ができずに「ひらがな打ち」をしていたり。
Excelがまったく使いこなせずに若手にやってもらっていてその時間を奪っている。
今の営業のやり方が理解できず、自らが現役の営業マンだった頃に成功していた「昭和の営業手法」に固執して部下を犠牲にしている。
結果、部下達から誰にも信用されずに尊重もされていない姿。
そんなには誰にもなりたくないですよね。
この本ですすめるのは勉強という自己投資です。
私たちは数年前の過去の蓄積で、現在の収入を得ているということです。
大学での成績・研究成果という過去の蓄積で就職先を得て、仕事での実績という過去の蓄積で新しいポジションを得たり、年収アップをしています。
すなわち、今、自己投資をしなければ5年先、10年先のあなたがある程度の収入を確保できるという保証はないということです。
現在、新しい知識を蓄積することが5年先、10年先に初めて自己投資のリターンとして現れるからです。
通勤の電車ではスポーツ新聞を読み、会社が終わったら同僚と居酒屋。
家に帰ったらテレビという生活では「使えない上司」になってしまいます。
この本では特に「これをやれば改善する」といったような即効性のあることは書かれていません。
忙しい社会人がいかに勉強の時間を確保し、限られた時間の中で質の高い勉強をするためのアドバイスといいますか。
人生をよりよく過ごすための正攻法が書かれた本だと思います。