【入門編】合気道とは?興味がある人にもおすすめ。知らない人によく聞かれるので答えてみる。
今日は合気道の稽古に行ってきました。
僕が合気道を始めてかれこれ10年になります。
年数こそ経ってしまいましたが、転職や引っ越しなどでブランクの時期もあります。
初めて会う人に「合気道をやってます」と伝えると大抵の人は
「合気道って相手の力を利用して投げるんだよね?」
「合気道って試合したりするの?」
「合気道って空手とか柔道とか比べて強いの?」
「気合で瓦とか割れるんだろ?」
結構な無茶な質問をされます。
「合気道」という名前は知っているけれども、いまいち何をしているのかわからないのが合気道なのではないでしょうか。
やっていることが抽象的でやったことがない人にうまく説明ができず、なおかつ同じようなことを聞かれ続けるので内心ではたまにイラっとすることも。
合気道ってどんな人がやってるの?
柔道や空手が代表的になり過ぎて、いまいちどんな武道かわからない合気道。
なんと日本の武道なのにも関わらず、合気道人口は日本100万人、全世界で160万人と言われています。
なかでもフランスでの合気道人口が多いと聞きます。
有段者は袴を履きますし、投げたり絞めたりするので外国人の方からしてみると忍者っぽいイメージがするんですかね 笑
僕の参加している道場は子供か年配の男性が多いです。
社会人の道場の年齢構成はこのようなパターンが多いのではないでしょうか。
合気道ってどんな武道?
「合気道ってどんなことするの?」と聞かれることが多いです。
たまに今でもテレビで放送されている塩田剛三さんという合気道の達人の方がもの凄い勢いで白人で巨体な米国大統領のボディガードを投げ飛ばすシーンを観たことがある方も多いはずです。
合気道の演武のシーンが「相手の力を利用して投げ飛ばす」と言われる所以なのかもしれませんね。
合気道は開祖の「植芝盛平」という人が明治時代初期に生み出した武道です。
会津藩の上流武士のみに伝えられる「大東流合気柔術」に柔術や空手などの当時の日本に存在していた様々な武道を組み合わせ、独自の精神論をのっけたのが合気道です。
柔術や空手と違って試合をやりません。
試合をせずにお互いに優越を決めず、自分達で心身を鍛えましょうという武道です。
合気道の演武って?
合気道に試合はありません。
その代わりに「演武」というものは年に数回あります。
決まった技を、どれだけ忠実に綺麗にできるかという部分が重視されます。
バレエの発表会みたいなかんじです。
かといって、お互いに優劣をつけないのでメダルがあったり点数をつけたりすることもありません。
そもそも昨今のオリンピックでの柔道を参考にすると、完全に「スポーツ」になってしまってますよね。
道着も外国人視点から見分けにくいという理由で白と青になってますし。
合気道は武道であり続けるために試合もしないと考えます。
合気道は護身術
合気道は小柄な人間が大男を投げ飛ばしたりするイメージが強いせいか。
しばしば「護身術」と間違えられます。
護身術かどうかと言われれば微妙なところではあります。
でも、本当の達人レベルでないと強くはありません。
ちなみに合気道をやっている有名な外国人の俳優にスティーブン・セガールがおりますが、彼は出演しているアクション映画でよく合気道の技を披露します。
合気道をやっている人間から見ると「今のは小手返しだ」などと技がわかるので、少しだけテンション上がります。
ただ、暴漢に襲われて対処できるのはスティーブン・セガールぐらいでしょう 笑
一般人には無理です。
ただ、合気道は警察の逮捕術などにも組み込まれており、たまに警察官が犯人を捕まえる映像などがネットで流れているのを見ると、合気道の技に近かったりします。
とりあえず、一般人が普通に稽古をしてる限りでは、「強く」はなれません。
その代わり「上手く」はなります。
合気道は「力」ではなく「技術」のようなものです。
合気道の小話
実は合気道は宗教と密接に結びついています。
現代の合気道はその宗教色を表面上では消して存在しています。
開祖が出口王仁三郎という人物に出会い大本教という宗教に入信してましたし。
さりげなく今でもその断片は残っております。
ちなみに合気会のホームページを見ると、亡くなることは「入神」っていうんですね。
開祖を題材にした小説もあります。
面白いのでぜひ。