【読書】人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている
今回は『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』という本を読んでみました。
読んでみるとなかなか面白い。
日常で感じるちょっとした違和感を心理学的、脳科学的に解き明かしてくれて、あれは思い過ごしではなかったんだと気づかせてくれます。
この本を手に取ったきっかけ
書店の店頭で完全に本のタイトルと帯で手に取りましたね。
たまに普段自分で読んでいる本とベクトルが違うものをあえて手に取ってみると面白いと思います。
「いつもと違う世界を見たい」本を手に取る理由はこれで十分だと思います。
著者の方について
「ふろむだ」さんです。
分裂勘違い君劇場の著者です。
本名を明らかにしないのは、自由な立場で発言したいからとのことです。
本名では書けることと書けないことがありますからね。
この本について
いわゆる「錯覚資産」というものについて書いてあります。
同僚や後輩が出世したり実力をつけていく理由、同僚よりも私が認められにくい理由が、この本には今までにないほど包み隠さずに書いてあります。
その一方で、自分が気づかないうちにどのように騙されているかが、この本ではあからさまに書いてあえいます。
「騙す」という言葉にはネガティブなイメージしかありません。
しかし本人達には嘘を吐いて相手を騙したり陥れるような意図はないのです。
どうしてもそう考えてしまう人の思考パターンの仕様が明らかにされています。
これは人間の脳の仕様がそうなっているのです。
この仕様バグが使われることによって自動的にそう勘違いしてしまいます。
この本ではこれを「脳のセキュリティホール」と呼んでいます。
もちろん実力も重要です。
時として実力よりも出来そうなイメージの方が大事だったりします。
この錯覚こそが、進化の過程で人間に仕組まれたの仕様バグであって、上手く運用することで、他者から勘違いされる価値(錯覚資産)を大きくすることができます。
「実力+錯覚資産」の評価を集めるものは、もっと評価を集め、評価が集まることにより、実力がつき、錯覚資産も併せて大きくなります。
逆もまた然りです。
まとめ
この本を読んで思い出したのは、書店を歩いていると平積みの本のなかの「元ナンバー1セールスマン」「外科医」などの肩書、「〇〇力」などのタイトル。
全部、錯覚資産なんですよね。
わかりやすくいえば本の内容というよりも肩書やタイトルで本を買ってたりしますね。
ただこれも悪くいえば「勘違い」なんです。