建国記念の日の知られざる意味とは?日本ができた日じゃない理由
今日は『建国記念日』です。
普段の土日休みに祝日をくっつけて3連休にしてくれると有難いし。
僕自身もそうなのですが、貴重な月曜休みを『祝日』として捉えるだけでそれが何故休みなのか認識することって少ないような気がします。
街を歩いていて、交番や運行中のバスの日の丸を見て初めて今日はなにかの祝日だと気づくことも、、、笑
それでは、建国記念日とはなんでしょうか。
言葉通り、日本という国が始まった日のことを指します。
つまり「日本国が作られた日」ということになります。
現代では死語となりつつある紀元節ですが、戦前には年に一度の記念すべき行事でした。
この紀元節とは初代天皇である神武天皇が即位された日を日本の「紀元」(日本という国が始まった日)に決めましょう、と明治時代に祝日として制定されたものです。
敗戦後、GHQによって「紀元節を残しておいたら日本人はまた天皇を中心に団結して、再び攻撃してくるかも」と紀元節を廃止しました。
しかしその後、やはり紀元節を復活させようという国民の意見が多くなり、様々な紆余曲折を得て1967年に「建国記念の日」と名前を変えて祝日となりました。
紀元節の元になった神武天皇ですが、日本書紀に登場するだけで実在したのか現代でもはっきりしていません。
そのため天皇制反対論の人達を中心に実在していたかはっきりしないのに「建国した日」にしてしまうのはおかしいという意見もあり「建国記念日」ではなく「建国記念の日」として日本の建国を祝いましょうというなんとも曖昧な表現になりました。
そもそも何故実在がはっきりしない神武天皇の即位を日本の始まりとしたのでしょうか。
これは日本には国としての始まりとなる日が無いからです。
多くの国が他国の統治から独立した日や革命などで新国家が成立した日を建国の日と定めています。
しかし日本は今まで敗戦後を除いて他国に統治された経験も、内乱で国が分れて新国家が成立するといったことも無いため、建国の日として定める日が見つかりません。
要するに日本にはこれをもって始まりとする日が存在しません。
明治維新など大小の戦いがあったことは事実ですが、古来から認識の上では日本というのは一貫して日本のままです。
世界で様々な国がありますが、その中で一度も変わらないのは唯一日本だけです。
日本以外の国は色々な要因によって出来てはつぶれ、出来てはつぶれを繰り返しています。
日本は最も歴史のある世界最古の国ということができるでしょう。
せっかくの建国記念の日なのでこんなことも書いてみました。