【読書】わがいのち月明に燃ゆ
この本の名前はなんとなく知っていた。
ただなかなか見かけないから手に入れないでいた。
とあるテレビ番組でこの本の著者について触れていて。
あっと思い出して、アマゾンで検索。
もう絶版になっていた。
古本で出品されていたので、迷わず購入。
数日後には手元に着いて、一日で読み切った。
今でもきけわだつみのこえに収録されているかもしれませんね。
著者は当時京都大学の学生。
学徒出陣で航空兵となる。
「銀河」という「一式陸攻」の後継機となる大型の攻撃機の搭乗員。
毎日の思索を書き連ねた遺稿集というかたちになるのだろうけれども。
戦争末期の戦況が悪化している中での「毎日、いつ死んでもおかしくない日々」。
戦死率が高い航空兵。
同じ部隊の方々も次々と「未帰還」になっていく。
死を覚悟しつつも、文学に対する探求心や内省を怠らない。
国内外の様々な書籍を読み漁り、自由に憧れ、それができない時代に葛藤する。
戦争が終わる二週間前、夜間偵察飛行に出たまま四国沖で行方不明になる。
享年23歳。
この文章を書いたのが23歳というのに驚く。
当時の本当のエリートの方だからだろうか。
当時の特攻隊員の方の遺書などを読むとことがあると驚きますね。
自分が23歳の頃なんてそんなこと考えもできなかったし。
今でもできない。
もう絶版らしいです。
個人的に戦争の本を読むことが多いのですが、どこかで読んだほうがいいかもしれないです。
拙い感想ですが、本のタイトルだけでも覚えていただけると幸いです。